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この記事のコメント
まぁ、どのフレーミングやスキーマを用いるか…という問題ですね。

私見ですが、本来的にはこれまで2ちゃんねる(内言説)において重視され、肩入れされてきたのは人でもなく立ち位置でもなく、その文章そのものであったと考えます。

というか、あそこはもともと完全な匿名世界であるからしてそれは必然でありました。
それはまさしく投稿された文章に対する刹那的な肩入れであり、評価でありましたが、日和らず偏らずに評価する力はなかなかのモノであったと思います。

その後「ヲチスレ」「実況スレ」など2ちゃんねる外部の実名の言説について鑑賞し評価するという行為が流行りはじめ、さらにblog・bloggerという半匿名且つ安定的な存在やJANJAN・オマニー・ライブドア市民記者という存在(鑑賞対象)が数多く生まれはじめ、それによって2ちゃんねらの評価基準が変質してきたように思います。

つまり、あまりに増えすぎた言説を1つ1つ吟味して評価するのはめんどい → じゃあそれを言ってる実名・半実名人(枠組み)で評価しよう → でもその実名・半実名人も増えすぎて1人1人吟味するのはめんどい → じゃあ大まかな立ち位置(枠組み)で評価しよう…という流れですね。
(また、増えすぎた言説1つ1つ、個人1人1人ずつをスローペースで評価していては、流れること自体が究極目的でハイスピードな2ちゃんねるの中で生きられないし浮いてしまうというのもあるでしょう。)

まぁ、人間は分類することによって認知を行う生き物ですし、「わかる」ことは「わける」事でありますし、何より楽をするのが好きな種族ですので、この辺は致し方のない流れでもありましょう。
無限に増え続ける2ちゃんのスレッドやblog、bloggerを1つ1つ、一人一人全て評価することは極めて(時間的にも)難しいですし、それぞれ個人の余暇時間と認知能力を総合してバランスを取った所が現在の枠組み(立ち位置)になっているんだと思います。
(もちろん自分がコミットし、発言する対象や領域の言説・個人ぐらいちゃんと把握するのが礼儀だろうというのはありますが)
つい最近もmixiがえらいことになっていましたが、コミュニティというのはその参加・対象人数が増えれば、いとも簡単に変質してしまうんですねぇ。

…とは言え、人間は知的生命体でありますから、やはりそんな雑ぱくな議論とやり取りだけでは物足りなくなるものです。
そこで台頭してきたのが、再度「人」に目を向け、それを中心としたコミュニティを作れるblogであり、blog内・blog間言説なわけです。
個人のHPや掲示板でのやり取りは昔からありましたが、近頃これほどblogが隆盛しているのは、(技術の進歩に加えて)やはり私は2ちゃんねるの変質と、2ちゃんねるとは異なる枠組みとスピードの議論への渇望が裏の要因としてあるのではないかと思うのです。

ですから、私の現状認識はfw0氏とはやや異なり、2ちゃんねるにいる人間が皆揃ってあそこで単純・早計・盲目になってきているのではなく、2ちゃんの変質に伴い、彼らは議論の質(枠組みとスピード)を「2ちゃん」と「blogその他」に分散させて使い分けるようになったのではないか、彼らにはそれぐらいの賢明さがあるのではないか、というものです。
ハイスピード・ローレゾな議論は2ちゃんで、ロースピード・ハイレゾな議論はblogその他で…というように。
2ちゃん的に言えば「空気読んで」発言や枠組みを使い分けている感じでしょうか。
(一度古参2ちゃんねるユーザーの、ネットのページビューの推移を調査してみると面白いかもしれません。)


…ちなみに、私個人は「立ち位置」という枠組みを使う事は「人」という枠組みを使う事よりも劣っているとか、特別危険だとかは考えていません。
逆に「人」に肩入れするあまりにオピニオンリーダーの衆愚(筑紫や久米や鳥越など)に陥ることもありましょうし、視野が狭くなって先鋭化されすぎる可能性もあります。(blogの中にはしばしば見られます)
他方で、立場という雑ぱくなフレームを使うことによって、1つの立場、例えば右・左(←この分類は嫌いですが)の中にも多様な意見があることに気づき、視野と流動性が広がる可能性もあります。

というわけで、いずれにしろ不幸をもたらすモノがあるとすればそれは枠組みのせいではなく、各個人の思考停止、および思考への努力の放棄に寄るものであろうと、私も自戒を込めてこう思っています。


p.s. 「○○は死んだ!なぜだ!?」「…坊やだからさ」や、「やらせはせん!やらせはせんぞぉぉ!」や「立てよ国民!」もガンダムです(笑
2006-11-02 Thu 05:44 | URL | 湯葉 #-
> 酒とアザラシと怠惰な日々。

大変興味深いブログですね。あっという間にいくつかのエントリを読んでしまいました。ブログ主のみつさんは、fw0さんと同様に、非常に忍耐強く良心的な方であると感心しました。妙な市民記者に粘着されるところまで似ているのは、笑えないですが・・・

専門家と非専門家のコミュニケーション・ギャップというのは、昔から存在していたようです。少し前からは、PUS(Public Understanding of Science)とか、Science Communicationという学問分野が出来ています(みつさんのところで議論になったのは、まさにScience Communication講座向けに開講された講義内容についてのようです)。

数学者のところには、「歴史上の大問題を解決した」と称する素人からの手紙やメールが舞い込むことが珍しくないそうです。それに対する数学者たちの態度は、「丁重にお引き取りいただく」ことに尽きると聞きます。このことは、『国家の品格』で有名になった数学者の藤原正彦などもエッセイに書いているのでわりと知られているのではないでしょうか。

専門家の説明責任が厳しく問われる時代ですが、聞く耳を持たない素人の戯言にまで付き合う義務はないはずです。
2006-11-03 Fri 00:45 | URL | でもクラっと #-
・湯葉さん
示唆に富んだコメントをありがとうございます。ふーむ、これはちょっと考えさせていただきたいと思います。

その前に1つだけ、湯葉 さんにその気はないとは思いますが、もしかしたら誤解を招くかもしれない点について、読者の皆様に一言述べさせていただきます。

> 私の現状認識はfw0氏とはやや異なり、2ちゃんねるにいる人間が皆揃ってあそこで単純・早計・盲目になってきているのではなく、

これは、私が 「2ちゃんねるにいる人間が皆揃ってあそこで単純・早計・盲目」 と言っているわけではないことをご承知置きください。私は、「全てのAはBである」 という命題に対しては神経質なほどに気を使っております。私が2ちゃんねらー全体を一括りにして見るようなことは絶対にない、とお考えください。

ガンダムについては、「○○、行きまーす」 ぐらいしか知らなかった fw0 より (笑
私は人よりアニメは見ているほうだと思うんですが、なぜかガンダムだけすっぽり抜けています。


・でもクラっと さん
> ブログ主のみつさんは、fw0さんと同様に、非常に忍耐強く良心的な方であると感心しました。
すごいと思うのは、某記者さんに対する直接的な批判がほぼ見られないことですね。根拠があれば遠慮なく批判する私なんかより、ずっと忍耐強く良心的な方だと思います。とは言え、某記者さんはみつさんのblog以外では良い指摘をされていることもあるので、難しいところだなあ、と思います。

PUSも数学者の話も存じておりませんでした。情報ありがとうございます。最近は研究者のblogも増加傾向にありますので、Webを通じて良い形で研究者と大衆との間でコミュニケーションが図られるようになればいいな、と願っております。

科学系のblogがお好きなようでしたら、すでにご存知かもしれませんが、この辺りもいかがでしょう?

http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~konami/diary/

比較的最近に始まった小波先生のblogです。思わず全ページを読んでしまいました。特に↓この辺りが目からうろこでした。どちらも言われてみれば当たり前のことなんですが、その当たり前を正しく理解されている人は、素直にすごいと思います。

http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~konami/diary/?date=20060905
http://www.cs.kyoto-wu.ac.jp/~konami/diary/?date=20061029
2006-11-03 Fri 23:22 | URL | fw0 #-
>fw0氏
私も言葉足らずでした。申し訳ない。
これまでのエントリや文章からして、fw0氏が何でもかんでも十把一絡げに議論される御仁でないことは(物凄く)よく承知しているつもりです。

ちなみに翻って私の方も、2ちゃんねら全員が賢明で場の変質の自覚があって使い分けをしていると思っているわけではありません。2ちゃんねる全てが変質していると思っているわけでもありません。blog・bloggerも然りですが。

ついでに前回書いたと思っていたんですが抜けていたので

>自分と立ち位置が似ている人なら誰でもいいから応援する、という姿勢は、いつか応援者に不幸をもたらしますよ。

「この人の言っていることなら何でも良いから応援する」、という姿勢が、マスコミの著名人や一部政治家、およびその受け手を不幸にしてきている(本人が自覚しているかはともかく)ことも忘れてはならないのではと感じます。

p.s. 横からですがこなみ日記、拝見させて頂きました。
実に興味深い&共感の持てるスタンスと文章でした。
まさしく腰の据わった方だと。

大衆とのやり取りで得られる素朴・率直な視点が、各専門領域に新たな視点やその見直しといった有益なフィードバックをもたらすことはままある事です。
直接対話や学会といった非常に限られたその機会を飛躍的に広げうる意味で(且つ、現在の「専門と一般」の関係性を変革させうる意味で)blogやblog的コミュニケーションの持つ可能性と将来利益は極めて高いと感じています。
2006-11-04 Sat 02:57 | URL | 湯葉 #-
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