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オオアザミの有効性について
fw0さんご自身がご紹介されたリンク先の「オオアザミのアルコール性肝炎およびウィルス性肝炎(B型・C型)について検討したシステマチックレビュー(系統的総説)」を参照されてください。「有効性を示唆する報告がある」と「効果が証明された」とは大きく異なります。さまざまなバイアスが入りやすい質の悪い研究では、「有効性が示唆された」という結果が出やすいのです。バイアスを排除できる無作為盲検法のような質の良い研究だと有効性が検出できなくなったなんてことはザラにあります。

質の良い複数の研究で結果が一致して有効性が認められれば、「効果が証明された」と言っていいでしょう。そのときは「サプリメント」ではなく、薬効のある薬剤として流通するようになるでしょう。今現在、保険適応になっている薬は(若干の例外はあるものの)「効果が証明された」ものです。オオアザミについては、安全性は高そうであるので、慢性肝炎の人が医師に許可を得た上で使用する分にはかまわないと思います。将来、有効性が証明される可能性も十分あるでしょう。肝硬変の人に対しては私は勧めません。
2006-09-25 Mon 09:53 | URL | NATROM #ZvTaJqYI
お返事が遅くなり大変申し訳ございませんでした。また、ご丁寧なご回答、ありがとうございました。

まずは修正から。NATROMさんの原文の "証明" を、なぜか "確認" に脳内変換しておりました。タイトルも本来なら「証明と示唆の境界問題」とさせていただくべきでした。申し訳ありませんでした。

ご紹介いただいた論文、拝見しました。医学系ではメタアナリシスという分野の論文があるんですね。勉強になりました。内容としては、↓この論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?db=PubMed&cmd=Retrieve&list_uids=6753109

が除去されているあたりに多少恣意的なものを感じますが、全体としてみると、無作為二重盲検のような信頼性の高い研究では効果が認められなかった、という結果が圧倒的に多いことが良く分かりました。また、レビュー中で言及されていない2004年以降の論文についても、SciFinder(含MEDLINE)で調べてみましたが、今のところ、人への有効性が示唆された質の良い研究は1つも無いようです。すでに悪くなってしまった肝臓への効果は期待できないようですね。

ただ、「証明されたものは存在しない」という表現は、少し強すぎる気がしました。お医者様にとっては日常的な表現かと思いますが、普通の人にとって、"示唆" と "証明" の使い分けはなかなか難しいのではないでしょうか。ネットには一般の方も大勢いらっしゃいますので、人によっては、これまでに、有効だという結果が得られたことは1度も無い、という極端な受け取り方をする人もいるのではないかと思います。なにせ、あるある大辞典レベルの実験で結果が出たことが証明になると思っている人が大勢いるわけですから。

誤解を招かないためにも、「有効性を示唆する研究結果が無いわけではありませんが」のような一言が付け加えられていればありがたかったかな、と思いました。

NATROMさんのblogには、いつもお世話になっております。今回の肝硬変患者に対するサプリメント使用の問題点についての情報は、大変参考になりました。また、トンデモ科学に対する鋭いツッコミにはいつも感心させられます。今後ともよろしくお願いいたします。
2006-09-29 Fri 20:08 | URL | fw0 #-
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